精神科医の無粋な?思考回路

世は「スピリチュアルブーム」だそうで、よく大学で学生に「先生、霊魂ってあるんですか?」などときかれる。精神科医は心霊現象の専門家ではないので答えられるはずもないのだが。
私のまわりの"心の専門家"たちは、むしろ霊や魂に拒絶反応を示すタイプが多かった。「霊の声がきこえるんです」と訴える人を治療したら、声も消えてしまった、といった経験をいくつもしているからだと思う。「幽霊が見える」と言われると「霊感があるのかな?」と思う前に「何かの病気の症状なのかな?」と思ってしまう無粋な癖が、精神科医にはしみついているのだ。

中学時代、仲のよかった後輩が、「前世のことがわかる」と語っていた。コックリさんとかも信じていたらしい。「体験してみれば、本当だって分かるって!」という後輩に付き合ってコックリさんをやったことがあるのですが、まったく霊感がない私には、彼女が動かしているようにしか感じられなかった…というのが感想だったのですが、とりあえず信じているフリをしていた記憶が蘇りました。
ちなみに、このときのコックリさんがホンモノなら、私の前世での名前は「キャロット」だったそうです。たしかに、野菜のなかではニンジンがいちばん好きですが…(←関係あるのか?)


また、5年ほど前の話ですが、地元のバドミントンサークルに参加し始めて、雰囲気にも馴染んできたかな〜、という頃に、サークルの仲間の40代前半の男性が、突如脳卒中で天国へ召されてしまいました。その連絡を受けた10日近く前には、いっしょに練習していたし、数日前の時点では、同じくサークルに参加している奥さんが「お父さんは今日は頭が痛いって言ってるから、大事をとって休みなの」と言いつつも自分はきっちり練習に来ていたくらいなので、「お父さん、すぐに治るといいね〜」なんていう会話をしていたくらいです。
彼はバドミントンのほかに、体協の役員をしていました。彼の急逝から少し経った頃、サークルの中心メンバーだった体協役員の女性が
「この間、体協の仲間でカラオケに行ったんだけど、Nくん(亡くなった男性)、そこに居たんだよ。きっと、いっしょにカラオケに来たかったんだね〜」
と言っていました。彼女はけっこう「見える」らしいのです。
それを聞いた奥さんは「私は幽霊でもなんでもいいから、出てきてくれないかしら、って思っているのに、夢にすら出てこない!」と嘆いていました。どうやら、このあたりの感性は、私と同じタイプのようです。


私や、この奥さん、そして香山先生などは、捉えようによっては無粋ともとれるものの、
別の面からみれば、「良くも悪くも、現実主義体質」なんだと思います。


ちなみに、私はフラワーエッセンスとかアロマテラピーなどの自然療法や代替療法と呼ばれるものに興味はあるのですが、スピリチュアルとか霊などという言葉には、根拠のない拒否反応を示してしまうタイプです。


↓↓↓冒頭の囲み部分はコチラからの引用です♪ぜひご一読を♪♪

精神科医ですがわりと人間が苦手です

精神科医ですがわりと人間が苦手です